この季節、すねや腰の周りなど、カサカサしてかゆくなったりしませんか?

なぜ、冬になるとかゆくなるのでしょうか?

冬は湿度が低く、それに加えてエアコンによる暖房が中心になるので部屋が乾燥します。

部屋が乾燥することで、人の皮膚表面の皮脂の分泌が減り、皮膚の一番外側にある角質層がはがれ、肌の内側の水分が蒸発しやすくなり、アレルギー物質も入りやすくなるそうです。

かゆみの原因となるヒスタミンという物質も皮膚の中で増えるので、かゆみや炎症が出ます。

その上、お風呂に入る時、寒いからといって湯船にゆっくりつかってから、せっけんをつけてゴシゴシ洗ったりすると、皮膚を傷つけ常在菌もうばってしまそうです。

お風呂のあと皮脂が元の分泌量に戻るまでに、24時間以上かかるそうで、毎日お風呂に入り体を強く洗うと、どんどん皮脂がなくなり肌が乾燥してしまいます。

東京医大皮膚科の坪井良治教授は、「日本人の多くは体臭が少ない。毎日風呂やシャワーを使う人なら、お湯だけでほとんどの汚れはおちる。せっけんで体を洗うのは数日に1回でも不潔になることはない」と話しています。

肌への浸透力が高まっているお風呂上りに、保湿剤を塗ると効果があるそうで、更に乾燥が強い方には、さらさらした乳液タイプよりも、クリームや油分が多めのものが良いとしています。

まだまだ乾燥する季節が続きます。

せっけんで洗わない、というのは抵抗があるかもしれませんが“ゴシゴシではなく優しく洗ってみる”“せっけんをつかいすぎない”など、少しだけお風呂習慣を変えてみるのも良いかもしれませんね。